575の宙~筆致輩句(15)~情景-06

花物語_藤-01
花物語_藤-01 posted by (C)トロイ


    *藤の花思惟深ければ垂直に


    *黄昏の路地を灯すや啄木忌


    *遠き日を呼ぶ夕映えの草笛よ


    *薔薇園の雨は銀糸に陽は金糸


    *梅雨空に抗うごとく海紅豆


    *荒梅雨の町を橋から眺めいる


    *駄菓子屋の風鈴ひとつ佃島


    *佃煮のとろりと照りて梅雨明ける


    *秋の蚊の昏き羽音の土間の隅


    *境内の躑躅の深き迷いかな


花物語_つつじ-01
花物語_つつじ-01 posted by (C)トロイ





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someday_Fate towards Zero

metropolis-01_濃霧
metropolis-01_濃霧 posted by (C)トロイ

 濃霧の摩天楼で人々は会話を見失い



metropolis-01_氷河期
metropolis-01_氷河期 posted by (C)トロイ

 氷河期の都市は人々に心を閉ざさせる



地球規模での温暖化と言われながら、冬の寒さはその厳しさを増している。
USAではかつってないほどの寒波が襲来し、各地で大雪に見舞われたニュースが多かった。
小規模の氷河期到来の予兆にも思えてくる。

肌で感じる夏の暑さも異常だ。

積乱雲の急激な発達によるゲリラ雷雨の頻度も増してきているように思える。
台風やハリーケーンそしてサイクロンも大型化しているし、発生する数も多くなっている。さらに、大洪水。

太陽の磁場の反転とか、黒点の数の減少とかの太陽の活動の変化が酷暑や寒冷化をはじめとする気候の変化をもたらしているのかもしれない。
農作物へのマイナスの影響も少なくはない。生態系の破壊にもつながっている。

日本の季節の移り変わりもこれまでとは少しずれてきているように感じる。
地球をとりまく環境になんらかの変化が起きてきていることは否めない。

USAでは大規模な森林火災もいくつかあったし、日本では各地で土石流による大きな被害がもたらされた。中国での黄砂も酷さを増している。

大地震のニュースや火山の噴火のニュース、そして大規模な山火事も多くなってきている。


海水温の上昇は水蒸気の量を増大させ、大気の変化が集中豪雨を引き起こしたり、海洋生物の分布域を変化させている。

深海に棲むダイオウイカが生きたまま魚網にかかったり、クジラやイルカが多数打ち上げられている。


長い地球の歴史から見れば、過去の事象の繰り返しに過ぎないのかもしれないが、いま地球規模で起こっている異常気象や自然災害はすべて連鎖しているように想える。



metropolis-01_灼熱
metropolis-01_灼熱 posted by (C)トロイ

 灼熱のビル群に人々も苛立ちと不安を隠せず
 


metropolis-01_消滅
metropolis-01_消滅 posted by (C)トロイ

 太陽の膨張とメトロポリスの人々の消滅




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Sentimental Deadlock

無人駅-01b(モザイク)
無人駅-01b(モザイク) posted by (C)トロイ


 黄昏。モザイクのような黄昏。

 駅のホームには誰もいなかった。
 たった一つある裸電球の黄色い明かりの下にたたずみながら、私は今日の出来事を振り返っていた。出来事といっても他人から見れば取るに足らないことかも知れない。

 この五年間、私のほうの事情から彼女と会えなかった。電話での連絡は取ってはいたのだが、それも次第に間隔があき始め、この半年はまったくのご無沙汰状態になっていた。
 私の身の回りのことがどうやら片づくめどが立ち、今朝、彼女に電話をしてみた。久しぶりに、いっしょに旅に出ないか、と。

 彼女とS駅で待ち合わせ、私たちは発車三分前のノース・バウンド行きの列車に乗り込んだ。
 車内はがらがら、私たちは適当なコンパートメントを選んで席を取った。進行方向左側の窓際の席に彼女を、そして私はその右側に。彼女は窓枠にほほ杖をついて、閑散としたホームをぼんやりと眺めているようだった。
 そんな彼女の姿を見ると、私は5年間の空白の重さをあらためて感じた。終わったのだ、彼女に電話をすべきではなかったのでは、と。
 私は彼女に話しかけることができなかった。

 発車間際になって急に周囲があわただしくなり、乗客が通路を行き来し始めた。私たちのコンパートメントも満席になった。
 私たちの向かいの席に、男がふたり、女性一人の老人たち。そして、学校帰りと思われる少女が私の右隣に座った。私はこの旅になにかしら嫌な予感を感じた。

 ガタンと車内が揺れ、列車がゆっくりと走り出した。彼女は相変わらず窓枠にほほ杖をしたまま、私のほうを見ようとはしなかった。
 老人たちが怪訝そうに私たちを見ている。その視線から逃れるように、私は目をつむった。

 私たちはホテルの部屋に入るやいなやお互いにひしと抱き合い、唇を合わせたまま、ベッドカバーのかけてあるベッドに倒れこんだ。
 生き物のようにうごめく舌を絡め合わせると、口の周りがお互いの唾液で濡れてきた。キスをしながら、私は彼女の太ももの内側に右手が触れるか触れないかの状態でソフトにさするように愛撫をした。私の手の動きに素直に反応する柔らかな心地よい肉体の感触が指先から私の脳髄に伝わってきた。
 私がさらに奥へと手を滑り込ませたとき、私の身体が前後に揺れて、私は目を開けた。

 私の前に座っている3人の老人たちが、侮蔑に満ちた目で私をにらんでいる。
 ハッとして私は右手を引いた。隣の席で居眠りをしている少女の、スカートからはみ出している左ももに私の手が置かれていたのだ。
 車窓に顔を向けている彼女がそれに気づいていたのか否か、私にはわからない。彼女は席に着いたときと同じポーズで相変わらず窓の外を見やっていた。
 私に気まずさが襲ってきた。

 その気まずさを助けてくれるかのように列車のスピードが次第に落ちてきた。駅名の大きな看板が目に入ってからしばらくすると、列車はホームに滑り込んでいき、前後に小さく揺れて止まった。
 彼女はホームに何かを見つけたかのようにふいに立ち上がると、何も言わずにコンパートメントから出て行った。
 列車は長いこと止まったままだった。
 私はいっこうに戻ってこない彼女のことが心配になってきた。彼女は私の右手が少女の太ももの上に触れていたのに気がついていたに違いない。それで、・・・。

 私はコンパートメントを出ると開いている乗降口から身を乗り出してホームの左右を見渡した。しかし彼女の姿はいっこうに視界に入ってこない。
 具合の悪いことに、反対側のホームにも列車が到着し、ホームは乗降客でごった返してきた。私は列車を降り、ホームの人並みをかき分けながら彼女を探した。

 気がつくと、列車が静かに動き出していた。私はまだ開いていたドアのステップにあわてて飛び乗った。
 ワゴンの通路を私たちのコンパートメントのほうに歩きながら、私は一つ一つのコンパートメントをのぞいていった。どのコンパートメントも満席で、ドアの脇には「予約済み」の表示がなされていた。どう考えても、こんなとろこに彼女がいるはずはなかった。
 いくら歩いても私は私たちのコンパートメントに行き着けなかった。自分たちのコンパートメントの番号を見ていなかったことを私は後悔した。

 全ての車両を私は見て廻った。

 どのコンパートメントをのぞいても、あの老人たちも少女もいなかった。車内に残してきた私たちのバッグ類を見つけることもできなかった。
 ホームの反対側に停車していた列車に間違って飛び乗ってしまったのではないかと私は不安になった。

 列車がトンネルに入った。長い長いトンネルだった。やっとトンネルを抜けると、景色は闇につつまれていた。
 狭い通路を歩きながら、次の駅で降りなければ彼女に二度と会えないような気がした。



無人駅-03a
無人駅-03a posted by (C)トロイ


 暮れなずむ谷間。
 駅のホームで、私はひとり列車の到着を待っていた。

 この駅で降りてから何時間たったのだろうか。駅舎も駅名表示板もないし。ホームには電灯もなく、時刻表も時計もない。腕時計の液晶の数字さえも、なぜか読み取ることも出来なかった。
 いまとなっては、もう、列車が上りか下りかなどどちらでもよかった。先に着いたほうの列車に乗ろうと私は決めた。ともかくこの状況から抜け出すことが先決だからだ。

 列車が近づいてくる気配を私はいくども感じたが、いっこうに列車はその姿を顕さなかった。
 谷間を駆け抜ける風の音が、私の耳には鉄橋を渡ってくる列車の音のように聞こえたのだろう。

 私がいい加減に諦めかけたとき、遠くに赤いライトが二つ見えた。どう見ても、それは機関車のヘッドライトではなかった。最終列車の最後尾の車両の赤いテールランプなのだろうか。もしそうなら、列車が逆走していることになる。

 赤いライトは音もなくどんどん近づいてくる。

(これに乗るしかない)と私は思った。



終着駅-01
終着駅-01 posted by (C)トロイ


 名前のない終着駅。
 誰もいないホーム。
 私は当てどなく次の列車を待っている。




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WINTER's TALE Ⅲ

想い-01
想い-01 posted by (C)トロイ


     飛翔して囀るチャンス
     を愚かさにより逸した
     いま
     宙吊りのまま行き場
     を失った わたしの時が流れる

     歌を忘れているカナリア 
     が黙して舞い続ける
     あす
     朱鷺色の夢見る心
     を失った わたしの時が終わる


     待てなかった 時間の醸造
     only fools rush in
     …

     メリーゴーラウンドの幻想
     typical one-sided love
     …


calling_春-04
calling_春-04 posted by (C)トロイ


     still
     I'm in love with you
     …

     puzzle?
     in love at first sight



花のことば-01_初戀
花のことば-01_初戀 posted by (C)トロイ




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575の宙~筆致輩句(14)~情景-05

柳-01a
柳-01a posted by (C)トロイ



     *胸襟を開けぬままに去年今年


     *墨東の水の辺香る柳の芽


     *若竹よ絵付けの筆の穂が奔る


     *荒梅雨の路地を洗うも佃島


     *青柿の言葉に出せぬこともある


     *ひまわりのうつむく雨の船溜まり


     *夜重くひとり葡萄の種を噛む


     *来し方の貌それぞれや柿落葉


     *閑けさに耐えかね木の実降りしきる


     *採血の旧病棟の冬陽かな



落葉-02a
落葉-02a posted by (C)トロイ



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DNA in LOVE

愛のDNA-02
愛のDNA-02 posted by (C)トロイ



     選択された
     愛のパターン
     が
     恋のDNA
     の質を決める

     DNA in love


     暗転…


     愛のクローン
     の影を追いかる
     刷り込まれた
     DNAの恋 とか

     恋愛のミラージュ
     の姿を求める
     流産した
     DNAの恋 とか

     愛のバラード
     の曲を蒐める
     夢見がちな
     DNAの恋 とか

     愛のトーチカ
     の壁を毀せず
     変容した
     DNAの恋 とか

     …とか

     …とか


     暗転


     更新された
     恋のDNA
     が
     愛のパターン
     の質を決める

     DNA in love



cross-02
cross-02 posted by (C)トロイ




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WINTER's TALE Ⅱ

melancolia-02b
melancolia-02b posted by (C)トロイ



     冬の月光
     ハートブレイク・ホテル
     の
     ネオンの点滅
     …蒼い『VACANCY』


     使い古されたベッド
     黄ばんだ皺のあるシーツ

     ベッドの凹み ボデイに不整合な断層の   
               loneliness
     ベッドの軋み ソウルに憑くような擬装の
               happiness

     天井の滲み 変色
     壁紙の汚れ 捲れ

     坐りの悪いサイドボード
     誰が読むためのバイブル


     冬の街灯
     のっぺらぽうの屋上 
     に
     わたしだけの影
     …赤い『NO VACANCY』

     す~っと伸びて
     影が
            ビルの縁から落ちていった



melancolia-03
melancolia-03 posted by (C)トロイ




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575の宙~筆致輩句(13)_Sketching of the Northern Europe

imagined landscape-03
imagined landscape-03 posted by (C)トロイ



    *真夜中のカモメ飛び交う港町


    *フィヨルドの水透き通る夏の陽よ


    *フィヨルドにかかる二重の虹の橋


    *フェリ待ちのクルマ白夜を数珠つなぎ


    *餌を求め白夜のフェリを追うカモメ


    *トナカイの骨のナイフよ晩夏光


    *陽が落ちぬ断崖に立つトナカイよ


    *遠吠えよ白夜の果てへ伸びる道


    *昼昏き森に迷いし茸狩り


    *月影の小夜啼鳥の森の径


    *地下鉄を降りて白夜の街に立つ



imagined landscape-04b
imagined landscape-04b posted by (C)トロイ




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薔薇の妖精~an elegiac verse~

薔薇の言葉b
薔薇の言葉b posted by (C)トロイ


     緑と水の
     pureな光の中
     燦燦と琴線を奏でる
     金色の
     薔薇の妖精たち

      雨だれの 
      …切ない
      my own Melody




薔薇の言葉-01ちょっと待った~!
薔薇の言葉-01ちょっと待った~! posted by (C)トロイ


     want
     届きそうで届かない
     工事中のバイパス

     need
     照らせそうで照らせない
     林道のヘッドライト

     love
     確かなようで確かではない
     雑踏のクロスウォーク




薔薇の言葉a
薔薇の言葉a posted by (C)トロイ


     緑と水の
     sureな光の中
     揚揚とステップを踏む
     真紅の
     薔薇の妖精たち

      雨だれの
      …哀しい
      my own Rhythm



薔薇の言葉-03b
薔薇の言葉-03b posted by (C)トロイ




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新宿駅西口_imagined townscape

普段は何気なく見ている新宿駅西口の風景。私にとってはこんな風なイメージになる。


新宿の賑わい。ポップ・アート風に…。

新宿西口バス停にて-01a
新宿西口バス停にて-01a posted by (C)トロイ



企業戦士たちの心模様か?

新宿駅西口バスターミナルにて-01d
新宿駅西口バスターミナルにて-01d posted by (C)トロイ



今日も仕事はキツかった~。

新宿西口バス停-01b
新宿西口バス停-01b posted by (C)トロイ



繁栄という名の都市のもつもうひとつの顔?

新宿駅西口バスターミナルにて-01a
新宿駅西口バスターミナルにて-01a posted by (C)トロイ



垣間見える都市の夜の表情。

新宿駅西口バスターミナルにて-01c
新宿駅西口バスターミナルにて-01c posted by (C)トロイ



See you tomorrow.

新宿西口バス停にて-02
新宿西口バス停にて-02 posted by (C)トロイ



多くの人たちが行き交い、さまざまなものを"(ココ)cocoでcow(買う)"。
モウ(more)モウ(more)とショッピングを洗脳するのは天上の撫で牛か???

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The Another Stream Of Consciousness

 車内放送が流れた。
「ご乗車中の電車の車両故障により、お忙しいところご迷惑をおかけいたし申し訳ございません。当駅より先、○○経由、△△方面にお越しのお客様は恐れ入りますが向かい側の4番線のホームに停車中の電車にお乗り換えください。繰り返し、お客様にご連絡いたします。…」
 アナウンスに従って、私は4番線に止まっている電車に乗り込んだ。空席は既になかった。
 私はドアの横に立った。
(いやに混んでるなぁ)

 しばらくして車両のドアが閉まり、電車が動き始めた。発車を告げるアナウンスもチャイムもなかった。
(また、ぼけ~っとしてしまった)
 意識の空白のようなものが時々私を訪れる。寝転んで、目をつむり、テレビの音声だけを聞いているうちにふわーと意識が遠くなり、気がつくと5分ほど過ぎていたりする。いましがたもそんな風だったのだろう。

 私はやにわに不安になった。ドア越しに見える景色がいつもと違うのである。見慣れたビルや広告が過ぎ去っていくのだが、私はなぜかそれらに違和感を覚えた。
 違和感は目に入ってくる景色の「光と影」にあった。CGの中のような3次元の世界という感じなのだ。

 なかなか次の駅に着かない。どうやら駅間の距離も普段と違っているようだ。
(乗り間違えたのかなぁ。そんなはずはない。ちゃんとアナウンスに従って4番線の電車に乗ったはずだ。景色だって…)
 電車は停車することなく走り続けていた。
 
 トンネルに入った。車内の照明は点かなかった。トンネルが短いので点灯する必要がないのだろう。カメラのフラッシュがたかれた。面白半分に暗い車内での乗客の表情を撮ったのだろうか。
 短いトンネルをいくつか通過し、電車のスピードが落ちてきた。遠くに山並みが見えてきた。

 しばらくすると電車は呑み込まれるように、ゆっくりと、赤い大理石で建造された駅舎に入っていった。ホームは白い大理石で造られていた。
 電車が静かに停車すると乗客たちがみな降り始めた。どうやらここが終点らしい。私もホームに降り立った。駅名はどこにも出ていなかった。

 人の流れに押されながら私も改札口に向かった。ヨーロッパの駅のように、この駅には改札口というものがなかった。

 駅前の小奇麗な広場に紅白のツートンカラーのバスが数台止まっていた。
 見ると、みなそのバスに乗り込んでいく。押されるようにして、私もそのバスの1台に乗り込んだ。
「このバスの行き先はどこですか?」私は隣の男性に尋ねた。
「さあ、私も知らないんですよ。足がひとりでにこちらに向いてしまって…」
「あの電車にはどこからお乗りになったのですか?」
「電車?…どこからだったか、それがどうもよくわからないんです」
 これ以上この男性に尋ねても無駄のようだった。

 バスが発車した。
 バスはひっそりとした駅前の商店街を抜け、街道筋のような道路を走っていく。次第に人家がまばらになり、周囲は何も植えられていない畑になった。
 電車の車窓から見えた山並みがすぐ近くにある。
 バスはスピードを落とし、右にカーブすると大きな駐車場に入って止まった。
 降車口のドアが開いた。乗客たちに混じって私も降車した。

 人の流れに従って歩いていくと行列が出来ていた。私もその行列に並んだが、なんのための行列なのか見当もつかなかった。行列が進むにつれて、行列の先に梅園があるのがわかった。
 梅園の手前にチケット売り場があった。売り場といっても、即席に造られたバラックのような代物だった。
 チケットの売り場から見える梅園には人影がなかった。入園料を払った人たちがどこにも見えないのが不思議だった。
 私が躊躇していると、後ろから、早く入園料を払えとせっつかされた。 
 ジャケットの内ポケットにいつも入れてある財布が見つからなかった。私はジーンズのポケットから小銭入れを取り出し、コインを数えてみた。どうにか入園料を払えたがなぜかチケットは貰えなかった。

 梅園の前に小さな川が流れていた。その川には、梅の木で作ったような、今にも崩れ落ちそうな華奢な橋が架かっていた。橋の左側に、一人ずつ渡れという注意書きが立っていた。

 橋を渡ると、梅園の光景が一挙に変化した。燦々と輝く光に溢れる梅園の中は人々でごった返していた。梅見と言うよりは人を見ているようなものだった。
 大勢の人が歩いているのに、私は少しも埃っぽさを感じなかった。
 模擬店もいくつか出ていたが、どの店の前にも客がいなかった。高さ2mほどの白梅・紅梅の下に座っている人たちは、酒を酌むでもなく、弁当をつつくわけでもなく、ただ座っているだけだった。

 梅園自体はものの5分も歩けば一回り出来てしまうくらいの広さなのだが、いざ歩きだすと30分かけても廻りきれなかった。
 私は尿意をもよおしてトイレに入った。トイレには誰もいなかった。小用をたそうとしたが一滴も出なかった。手を洗おうとして手洗いの蛇口をひねった。水が出なかった。
「どうなっているんだ?」
 私の独り言を聞きつけて、通りかかった男が言った。
「出口を探すんだな」
「出口?」
 男は私の言葉に振り返りもせずに梅園の光の中に消えていった。


梅まつり-01
梅まつり-01 posted by (C)トロイ


 私は出口を探し始めた。梅林の境に沿って小径を歩いていっても出口のようなところは見つからなかった。
 出口を探すのを諦めかけたとき、紅梅と白梅の幹が交差しているところが私の目に入った。実際には幹と幹が交差するはずはないのだが、私が立っている位置からだと、人ひとりが通れるくらいの三角形のほの暗い空間が私には見えたのだ。
 私は紅梅と白梅の幹が作るその空間の中に入っていった。

 すると、周囲の様子が変わった。
 たしかに私は梅園に立っているのだが、目の前には竹で作った垣根があり、簡単な庭木戸がついていた。
 垣根の向こうは人家が2軒並んでいた。
 庭木戸を開けて、人家の間の細い土の道を行くと、舗装された道路に出た。クルマも通っている。道路を歩きながら何気なく左手の山のほうに目をやると、杉林と昔ながらの萱葺きの民家と紅白の梅園という絵になる光景があった。

 道路の横にある丘から眺めればその光景をさらに楽しめそうな気がして、私は坂道を登って行った。
 丘の斜面にきれいな白梅が咲いていた。そこから麓のほうを見晴らすと、宅地造成によって景観が損なわれてはいるものの、桃源郷ならぬ梅源卿の紅白の色模様が私の目に飛び込んできた。

 存分に景観を楽しんだ後、私は丘を下って行った。不思議な梅園があったところを左に半周するようにして舗装された道を歩いていくと、梅園の入口付近にある駐車場が見えてきた。バス停で時刻表を確認すると、待ち時間が50分ほどあった。
 道路の脇の土手に腰を下ろして、今日あったことを私は振り返ってみた。どうしてこんなところに来てしまったのか、私には分からなかった。
 私は土手に仰向けに寝転んだ。両手の指を組んで枕代わりに頭の下に置き、透き通るような青い空を眺めた。目を瞑ると心地よかった…。

 電車が停止して、駅のアナウンスが耳に入った。ドアの横に立っている私にぶつかりながら、どっと乗客が電車から吐き出されていった。
(S駅…?いけない!降りなくちゃ)
 私は急いでホームに飛び降りた。

 ホームの様子がいつもと違うように感じる。
(ここはほんとうにS駅なのだろうか?)
 出口への上りのエスカレーターに運ばれながら私は不安にかられていた。




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575の宙~筆致輩句(12)~Sketching of Saudi Arabia~其之参

砂漠_心象風景-03
砂漠_心象風景-03 posted by (C)トロイ


     *雑煮食う背に紅海の陽射しかな


     *酒のなき宴よ造花の蘭の鉢


     *右肘をつき髭面が喰うバナナ


     *ストレスの数え歌かも蠅叩き


     *トーブの白よ官吏の机下の素足かな


     *野ざらしのクルマの灼ける音がする


     *歩みゆく頬を熱砂の横なぐり


     *動く影見せぬ真昼の金曜日


     *炎帝の玉座駱駝はうずくまる


     *饒舌な夜の恋しき砂漠かな



注:トーブはサウジアラビアの男性の着る民族衣装
  サウジアラビアでは、金曜日が安息日(休日)
   

vanity-03
vanity-03 posted by (C)トロイ



追記:

*フォト・アルバム『for 「575の宙」』はこちらです。↓

   for 「575の宙」


また、
*心象風景の画像のある「夢幻のOdyssey(オデッセー)」と「for BLOG_心象風景」はこちらです。↓

   夢幻のOdyssey(オデッセー)

   for BLOG_心象風景

他の画像も見に来ていただけると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

Thanks a lot.

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ジャンル : 学問・文化・芸術

夢のかたち~まりも~

まりもの夢
まりもの夢 posted by (C)トロイ


        冷たい 透きとおった
            水底
     まりもが育む 緑の夢がふくらむ

           まりも
       この あふれくる 愛おしさ

           まりも
      その そこはかとない やさしさ


         All you need is love.
         All you need is love.


        
       まりもの想い まりもの夢




追記:

*私のHP『夢幻のスペース・オデッセー』↓

   夢幻のスペース・オデッセー

  HPにも来ていただけると嬉しいです。


*心象風景の画像のある「夢幻のOdyssey(オデッセー)」と「for BLOG_心象風景」はこちらです。↓

   夢幻のOdyssey(オデッセー)

   for BLOG_心象風景

そして、↓

   『for 「575の宙」』

他の画像も見に来ていただけると嬉しいです。


Thank you in advance for your visit.

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KJYD

Author:KJYD
来てくださったかたがたに、そして『拍手』をしてくださったかたがたに、心から

Alles Gute!

どうもありがとう。


*東京散歩の写真、「心象風景」や「ショートストーリー」そして「575の宙に」などに用いた画像など、『フォト蔵』にアルバムとしてアップしてあります。
よろしくお願いいたします。

Thanks a lot.


お願い:

*フォト蔵の画像保存機能の不具合により、ブログに用いた画像の一部が非表示になってしまうことが度々あります。

 非表示になってしまった全ての画像をフォト蔵で再保存してブログに再表示させても、また、他の画像や同じ画像が非表示になってしまいます(T_T)

 非表示になっている画像がありましたらコメント欄などで教えていただけると有難いです。

 よろしくお願いいたします。

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